債務整理に至る経緯
債務整理ってなに?
債務整理とは借金を廃止、又は減額、返済期間の延長などを行い借金からくる負担を軽減する法的手続きのことをいいます。債務整理には大きく分けて4つの種類が存在します。任意整理・特定調停・個人再生・自己破産、これらの手続き内容はすべて異なり、手続き期間や手続き後の債務者へのペナルティ等も異なります。
債務整理は個人で行うこともできますが、法的知識や用意すべき専門的書類が必要となるため弁護士や司法書士を介して行うのが一般的です。しかし弁護士や司法書士を介する場合手続き費用が別途発生します。手続き費用は手続き内容により全て異なります。
また各弁護士・法律事務所によりそれぞれ特有の費用設定をしているため、依頼先により費用が変わります。従って債務整理を行う際には複数社の法律相談事務所などに問い合わせることが大切です。
多重債務で負のループに
借金は、最初は誰もが少額からスタートします。しかし計画性のない借り入れを繰り返すとあっという間に借入金が膨らんでしまい、返済で首が回らない状況に陥ってしまいます。貸金業者はこのような状況を防ぐため債務者の借入金の上限を年収の3分の1以下に設定しています。
貸金業者1社からはそれ以上借り入れできないように出資法で定められているのです。それなら安心だ、と思うかもしれませんが1社から上限いっぱいまで借り入れしても、別の貸金業者からはまだ借り入れすることができます。A社からもう借りられないならB社から借り入れしよう。
B社からも借り入れできなくなったら今度はC社へ…。借入の癖がついてしまうと、次から次に新たな貸金業者から借り入れを行ってしまいます。このように複数の銀行や貸金業者から借り入れしている状態の債務者のことを「多重債務者」といいます。
ブラックリストに載ってしまう
しかし借入先は永遠に増やせるわけではありません。2〜3社ならまだ良いのですが、3社以上から借り入れを行ってしまうと、信用情報機関に多重債務者としてブラックリストに載ってしまい新たな借り入れ先に申し込みしても審査で落とされてしまいます。信用情報機関に記録された情報は全国の金融業者が共有するものです。
したがってブラックリストに載ってしまうと、どの金融業者に申し込みをしても審査で落とされお金を借り入れできない状況へと陥ってしまいます。こうなると債務者はブラックリストの方にも貸し付けを行う090金融などの違法貸金業者へと流れていきます。そして借金地獄から抜け出せられなくなり、債務整理を行わざるを得ない状況になるのです。
借金を深刻化させない為に
金融商品に依存しないこと
借金を深刻化させないために大切な事は、他人はもちろん、銀行または消費者金融などの貸金業者からお金を借りる行為に慣れないことです。恐ろしいことに借金は依存性があります。多少の金欠なら、また消費者金融から借りればいい…そんな考えが頭の片隅にでもある方は債務整理の警告ランプが点灯していると思ってください。
キャッシングやカードローンを日常化させない
現在日本国内では借入先の無人自動契約機や借入用のATMが無数に存在します。また、近年ですとコンビニも銀行や貸金業者と提携しており、店内に置いてあるATMから借り入れ・返済を行うことが可能となりました。
つまりお金を借りる、と言う行為が非常に身近な存在になったと言うことです。これは便利なことでもありますが、一方では恐ろしい事でもあります。「他人からお金を借りている」と言う感覚を持つことなく借り入れを行ってしまう方が増加してしまうからです。
返済を考慮しつつ借り入れを行う
キャッシングやカードローンなどの金融商品を利用する際には、返済のことを充分考慮しつつ借り入れを行うべきです。これは当たり前のことですが、借り入れを行う際の債務者の頭の中は「お金を借りる」と言うことでいっぱいになっており、返済の事は全く考えていません。
お金を借りるのは一瞬のことですが、返済するのは大変な時間と労力を必要とします。借り入れを行う際には、必ず返済のことを考慮し必要以上のお金は借りないよう心掛けましょう。また借金に頼って生活している方は、生活習慣やお金の使い方を考え直すことをおすすめします。
おすすめのローンアプリ
借金問題には家計簿アプリが役にたつ
借金問題に苦しむ方の多くは、無計画な借り入れを行ってしまう傾向にあります。お金を借りるのは簡単でも返すのは大変です。借り入れする前に返済のシミュレーションを行えれば返済をリアルに感じられ、無茶な借り入れを防ぐことができるはずです。
消費者金融などの貸金業者のサイトには必ず返済シミュレーション計算機能がついていますが、わざわざ貸金業者のサイトに行き計算するのは少々骨が折れます。そこでおすすめするのが「ローンアプリ」です。これを利用すれば貸金業者のサイトにいかずとも借金の返済を計画的に進めることができます。以下ではおすすめのローンアプリを紹介していきます。
おすすめのローンアプリ4選抜
ローン計算 iLoan Calc
借り入れの金額、金利、期間を入力するだけで、ローンのシミュレーションを行えるアプリです。また繰り上げ返済の計算も可能となる為非常に便利です。iOS、Android両方出ている為多様性もあります。無料にてダウンロードできます。
どこでもローン計算
こちらも借入金、金利、借入期間を入力するだけでローンのシミュレーションを行えるアプリ。「画面がシンプルでとにかく見やすい」、「わかりやすい」という口コミがあるようにスマホ慣れしていない方でも扱いやすい初心者にも優しいアプリです。こちらも無料にてダウンロードできます。
ローン返済計算機
こちらはシンプルで無駄のない、ローンの返済額を求めるためだけに作り出されたアプリです。情報の入力、計算、返済額の表示すべてを、1つの画面上で行うことができる為、非常に見やすいのが特徴。こちらも嬉しい無料。
Emprunt(ローン電卓)
ローン専用の計算アプリ。借入金、借入月数、年利を入力すれば、自動的で計算をしてくれます。シンプルな機能性で誰でも使いやすく利用できます。月々の返済シミュレーションはもちろん、返済額合計、利子の合計も算出してくれる優れものです。無料にてダウンロード可能です。
借金問題は事前に防ぐべき!その為に…
家計簿アプリもおすすめ!
いくら使いやすいアプリとは言え、スマートフォンなどの機械操作に不慣れな方はアプリを十分に操作する自信がないという方も多いはずです。「ローン計算アプリ」と言う名がつくと難しく聞こえ、どうしても身構えてしまう部分があります。そんな方には電卓と家計簿を用意し、記帳していただくことをおすすめします。
家計簿をしっかり記帳すると毎月の支払いを把握することができます。また現在ではスマートフォン用の家計簿アプリも配信されています。これをお持ちの端末にダウンロードしておけば、毎月の支出の流れを把握することができるはずです。家計簿アプリをダウンロードする際には総合管理タイプのものをおすすめします。中でも
- マネーフォワード
- Zaim(ザイム)
- MoneyTree(マネーツリー)
これらのアプリは、毎月の支出はもちろん、FXや株式投資などを含めた支出を計算することができる為非常に便利です。借金問題には直接的に絡みませんが、借金を借り入れする際にご自身の借入限度額を把握することができるはずです。
また、これを知ることでショッピングや付き合いなどに関しても自制が効くようになり無駄な借り入れをストップすることができます。借金の深刻化を未然に防ぐためにはこういった家計簿(または家計簿アプリ)が役に立ちます。
万が一債務整理を行うのであれば
借金が深刻化してしまった…そんな方は早めの債務整理を行うことをおすすめします。債務整理を行う際は、直接弁護士や司法書士に相談するのではなく、まず法律相談事務所や借金問題の相談センターなどに相談・問い合わせすることをおすすめします。
- そうや法律事務所
- サンク総合法律事務所
- 東京ロータス総合法律事務所
- 街角法律相談事務所
などは全国どこからでも相談受付可能となっています。経験豊富な債務整理のプロ達がご自身に合った手続き方法、プランなどを勧めてくれるはずですよ。